甲状腺と似ている合併する亜鉛欠乏症、甲状腺でむずむず脚症候群[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 長崎甲状腺クリニック 大阪]
内分泌代謝(副甲状腺・副腎・下垂体)専門の検査/治療/知見 長崎甲状腺クリニック(大阪)
甲状腺専門・内分泌代謝の長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学(現、大阪公立大学) 代謝内分泌内科で得た知識・経験・行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。
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長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺専門クリニックです。亜鉛欠乏症、むずむず脚症候群の診療を行っておりません。
Summary
亜鉛欠乏症の症状は、だるい、うつ状態・記憶力低下、皮膚がかゆく皮膚科で治らない、脱毛など甲状腺機能亢進症/バセドウ病、甲状腺機能低下症に似ており、甲状腺機能に問題なければ亜鉛欠乏症を疑う必要あり。甲状腺機能亢進症・低下症でも亜鉛欠乏になり、亜鉛欠乏でバセドウ病、甲状腺機能低下症/橋本病がおこり得る。血清亜鉛値の正常範囲は80-130 μg/dL。カキ(オイスター)・ホタテは亜鉛が多いもののヨード(ヨウ素)も多く甲状腺に悪い。治療は純粋な亜鉛サプリメントかポラプレジンクOD錠75mgが良い。むずむず脚症候群は亜鉛欠乏、甲状腺機能低下症などでおこる。
Keywords
亜鉛,亜鉛欠乏,甲状腺,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,甲状腺機能低下症,むずむず脚,レストレスレッグ,橋本病,脱毛
亜鉛(Zn)は人間の健康に不可欠であり、遺伝子発現、細胞分裂/増殖、免疫機能や生殖機能に関わるさまざまな酵素において重要な役割があります。
日本人はカルシウム(Ca)や鉄(Fe)などのミネラル摂取不足であると言われますが、それだけではありません。
世の中、亜鉛欠乏症は想像以上に多いことを実感しています。甲状腺機能低下症を疑って長崎甲状腺クリニック(大阪)を受診しても、甲状腺機能低下症でなかった患者さんの多くは亜鉛欠乏症です(女性ホルモンの異常・女性更年期障害は、それに次いで多い。副腎皮質機能低下症・成人成長ホルモン分泌不全症の事もありますが、ごく少数です)。
教科書的に、亜鉛欠乏症は肝硬変や重症消耗性疾患(進行癌や、点滴だけで生きている人)でしか起こらない、縁の薄い病気とされます。せいぜい、コントロール不良の糖尿病やアルコール依存症に認められる程度と考えられています。ところが、それは大間違い!味覚外来の先生も同じ事を言われると思いますが、体の不調を感じながら普通に生活している人の中に、かなりの数が亜鉛欠乏症患者が隠れています。採血して血清亜鉛を調べれば、簡単に亜鉛欠乏症を診断できます。
「だるい」「皮膚がかゆく皮膚科で治療しても治らない」「脱毛」「口の中の違和感」などの症状は亜鉛欠乏症の事が多い。これらは亜鉛の補充により改善します。
亜鉛欠乏症の原因として、
- 甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症どちらも亜鉛欠乏を生じるとされる[Postgrad Med J. 1980 Dec;56(662):833-7.]
- アルコール多飲:アルコール分解の補酵素としてに亜鉛が多量消費されます。
- フィチン酸:穀物・豆類(麦や豆)が原料の製品やインスタント食品に多く、亜鉛と結合し腸からの吸収を阻害します[甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)の吸収障害と似ています]。
- 炎症性腸疾患など腸の病気による亜鉛吸収障害
- 肝障害・膵障害
- 糖尿病
- 妊娠・加齢:亜鉛需要の増大
- 入院中の絶食、中心静脈栄養で亜鉛製剤が投与されない場合(約2週間-3カ月で欠乏)
亜鉛欠乏症を疑い、血中亜鉛を測定すべき人は
- 甲状腺機能低下症/橋本病、甲状腺機能亢進症/バセドウ病(甲状腺機能低下症で亜鉛欠乏症に、亜鉛欠乏症で甲状腺機能低下症に、亜鉛欠乏症で橋本病、バセドウ病に、甲状腺機能亢進症で亜鉛欠乏症に )
- 一部の成長遅延児
- 炎症性腸疾患など腸の病気、腸性肢端皮膚炎おこしている人
- 妊婦
- 高カロリー輸液を長期間受けている人
- 肝障害・膵障害
- 糖尿病(亜鉛欠乏で糖尿病が悪化)
- 老人(高齢者)
- 味覚低下のある人
- 不妊治療中の方(女性不妊と亜鉛欠乏症?)
- 薬剤性(亜鉛をキレートする作用のある薬)降圧剤のACE 阻害剤(ACE-I)とアンギオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)
亜鉛欠乏症の症状は、甲状腺機能障害(甲状腺機能亢進症/バセドウ病,甲状腺機能低下症)に似ており、甲状腺機能に問題なければ亜鉛欠乏症を疑う必要があります。
亜鉛欠乏症の症状は、
- 皮膚炎[口の周り、外陰、尻に紅斑(赤い発疹)、びらん(ただれ)]・脱毛(抜け毛や切れ毛)
- 白内障
- むずむず脚症候群
- うつ状態・記憶力の低下
- 味覚障害
- 亜鉛欠乏性甲状腺機能低下症:自己抗体陰性で甲状腺重量6gの小さい甲状腺に多いようです。(セレン欠乏症・亜鉛欠乏症は甲状腺機能低下症)
- 糖尿病
- 免疫能低下・感染症(よく風邪をひく)[亜鉛投与で免疫力が上がる]・創傷治癒遅延(傷が治りにくい)
- 下痢
- 性欲減退・精子数の減少・生理不順・不妊症(男性・女性不妊と亜鉛欠乏症?)
- 発育不全、骨格奇形、関節炎
- 骨粗鬆症
5. 味覚障害
甲状腺ホルモンは腸における亜鉛吸収に必須で、甲状腺機能低下症により亜鉛欠乏症が生じます。そのため、甲状腺機能低下症に起因する脱毛は、甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)補充だけでは改善せず、亜鉛サプリメントの追加投与が必要。(Int J Trichology. 2013 Jan;5(1):40-2.)
また、甲状腺機能低下症/橋本病の子供に亜鉛補充すると、甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)の補充量が少なくて済むとの報告もあります[J Pediatr Endocrinol Metab. 2024 Jan 1;37(2):137-143.]。
一方、亜鉛は正常な甲状腺ホルモン産生に欠かせないとされます。ダウン症候群児の血漿亜鉛濃度は低下しており、甲状腺機能低下症の合併が多い事が知られます。亜鉛製剤を4ヶ月投与すると、甲状腺機能低下症が改善するとの論文もあります。ダウン症候群児の血漿亜鉛濃度の低下は、低栄養でなく、腸の吸収障害と考えられます。[Int J Neurosci. 1992 Jul-Aug;65(1-4):259-68.]
亜鉛欠乏性甲状腺機能低下症は自己抗体陰性で甲状腺重量 6g 位の小さい甲状腺に多いようです。
宮下クリニックの報告では、自己抗体陰性の潜在性甲状腺機能低下症と亜鉛欠乏症を合併した16症例は、亜鉛補充により甲状腺能が正常化したそうです。亜鉛補充なしでTSH が正常化した2例を加えた18症例の推定甲状腺重量は平均5.9g と小さかったとの事です。(第57回 日本甲状腺学会 O7-3 亜鉛補充により甲状腺機能が正常化した自己抗体陰性の潜在性甲状腺機能低下症の検討)
動物実験においては亜鉛欠乏により視床下部のTRH(thyrotropin-releasing hormone:TSH放出ホルモン)合成が抑制されます。[Am J Clin Nutr. 1980 Aug;33(8):1767-70.][ Peptides. 1993 Mar-Apr;14(2):315-24.]
亜鉛は免疫系の機能に重要で、亜鉛欠乏が自己免疫性甲状腺疾患(橋本病、バセドウ病)の発症に影響を与える可能性があります。[Mol Cell Biochem. 2023 Apr;478(4):949-966.]
甲状腺機能亢進症患者における血漿亜鉛濃度は正常だが、赤血球中の亜鉛濃度は低く、尿中亜鉛濃度も増加しており、筋肉などの異化亢進に起因する可能性があります。[Postgrad Med J. 1980 Dec;56(662):833-7.]
甲状腺がんで血清亜鉛値は低下、甲状腺組織内で増加
甲状腺がん患者において、血清亜鉛値は低下するが、甲状腺組織内での亜鉛濃度は高く、発癌と関連している可能性がある。[Biol Trace Elem Res. 2017 Jan;175(1):57-64.][Mol Cell Biochem. 2004 May;260(1-2):1-5.]
亜鉛欠乏症で糖尿病が悪化します。亜鉛はインスリンに含まれる必須ミネラルで、不足するとインスリンを作れなくなります。糖尿病患者には、血中亜鉛濃度の測定をおすすめします。
また、亜鉛欠乏はむずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)の原因にもなって、糖尿病足(閉塞性動脈硬化症)や糖尿病性感覚神経障害)に合併すると下肢の知覚障害(しびれ)がさらに辛くなります。
[J Am Coll Nutr. 1998 Apr;17(2):109-15.][Arch Biochem Biophys. 2016 Dec 1;611:79-85.]
- カキ(オイスター)・ホタテ:甲状腺の病気がある方には、お勧めできません(貝の緑の部分は海藻で、ヨードを体内に蓄積しています) (ヨード(ヨウ素)と甲状腺 )。生カキは、甲状腺ホルモンが正常化していない甲状腺機能低下症など免疫不全状態で食べるとビブリオ・バルニフィカスによる敗血症の危険)
- たらこ・さんま(漁獲量が減っている)
- ささみ肉
- 高野豆腐(今時食わんわな・・)
以下は、亜鉛は多いものの、それ以外の問題多いため避けてください
- レバー(悪玉コレステロール・尿酸多い)
- ウナギ(絶滅危惧種)
- カシューナッツ・アーモンド(悪玉コレステロール多い)
血清亜鉛の正常範囲は60-130 μg/dL とされていましたが、最近の見解では 80 ~130 μg/dL です(広範囲血液・尿化学検査7版.日本臨床68巻増刊号,309, 2010)、
- 60 μg/dL 未満が亜鉛欠乏症
- 60-80 μg/dL が潜在性亜鉛欠乏症
です(Biomed Res Trace Elements 18 :54, 2007)。
亜鉛の補充で簡便なのは、亜鉛サプリメントの使用です。1日の亜鉛必要量は、
- 男性10mg から12mg
- 女性8mg から10mg
- 妊婦10mg から12mg
- 授乳婦11mg から13mg
です。
必要上に飲みすぎると亜鉛過剰の副作用が出るので絶対禁!1日45mgを超えると副作用が出ます。
- 急性亜鉛中毒は発熱・頭痛・嘔吐・急性腎不全
- 慢性亜鉛中毒は吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・肝障害・慢性腎不全、銅欠乏性貧血
(亜鉛中毒)
甲状腺が悪い方は牡蠣(かき)亜鉛サプリメントは避けた方が良い
牡蠣(かき)亜鉛サプリメントは、亜鉛を多く含むかもしれませんが、甲状腺に大敵のヨウ素(ヨード)も多量に含んでいる可能性があります。(ヨウ素(ヨード)と甲状腺 )
[甲状腺の天敵、牡蛎(カキ)]
純粋な亜鉛のみのサプリメントにされることをお勧めします。
純粋な亜鉛サプリメントでもヨウ素(ヨード)入りはダメ
例え、牡蠣(かき)エキスを含まない亜鉛サプリメントでも、甲状腺に悪いヨウ素(ヨード)入りはダメです。成分表示をよく見て買いましょう。
亜鉛サプリメントはチラーヂンSの吸収障害
亜鉛サプリメントは甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)の腸からの吸収を妨げます。亜鉛サプリメントとチラーヂンSを同時に飲んではいけません。詳しくは、チラーヂンS錠が下痢/食事/薬で吸収されない? を御覧ください。
医療機関で処方される亜鉛製剤ノベルジン®は高すぎる!
ノベルジン®は、低亜鉛血症に保険適用のある、日本で唯一の亜鉛製剤です。2017年3月に「低亜鉛血症」の適応症が追加されました。異常に高価な薬価(値段)をはじめ、亜鉛含有量が多過ぎ、嘔気・下痢など胃腸障害起こし易い他、投与期間が長くなると急性/慢性亜鉛中毒おこす危険性もあります。
亜鉛欠乏症状の一つである「味覚障害」対しては、亜鉛を含有する胃潰瘍治療薬『プロマック(一般名:ポラプレジンク)』が保険審査上認められています。プロマックは後発品(ジェネリック)もあり、異常に高価なノベルジンに比べて遥かに安く、亜鉛含有量も1錠(1包)が、1日の亜鉛必要量より少し多い程度(16.9mg)です。鉄剤と同じで100%吸収されず、便中に排泄される分を考慮すれば過量になる事なく、理想的な亜鉛含有量と言えます。
商品名 | 亜鉛含有量 | 1錠(1包)の値段 |
---|---|---|
ノベルジン錠25mg | 25mg | 269.5円 |
ノベルジン錠50mg | 50mg | 442.3円 |
プロマックD錠 | 16.9mg | 32円 |
プロマック顆粒 | 16.9mg | 58.90円 |
ポラプレジンクOD錠75mg(お勧め) | 16.9mg | 19.5円 |
日本製の亜鉛単独サプリメント(お勧め) | 10-16mg | 約10未満-60円 |
厚生労働省が認可していない個人輸入の亜鉛サプリメント | 50-100mg(中毒量) | 危険 |
重度の肺炎患者に、亜鉛を投与すると、死亡率が有意に減少したとの論文があります。おそらく、免疫力が上昇するためと考えられます。(Clin Respir J. 2018;12(3):857-864.)
亜鉛は金属アレルギーの1つであるニッケルアレルギーを抑えるとの論文があります。腕時計やネックレス、血管内に留置されるステント、注射針に含まれるニッケルにアレルギーを持つ人が増えており、現代日本人に多い亜鉛欠乏が、その原因であるとも考えられます。(Sci Rep. 2018 Feb 13;8(1):2911.)[Biol Trace Elem Res. 2022 May;200(5):2183-2194.]
むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)とは
むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)は、下肢に不快な感覚(虫がはうような感覚、むずむず感、ほてり感など)があり、夕方から夜間に症状がひどくなります。脚を動かすと不快感が軽くなるため、絶えず脚を動かします。下腿の不快感のため、不眠(入眠困難、中途覚醒)、日中の眠気、抑うつの原因となります。
むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)の原因として脳内のドーパミン作動系細胞の機能異常が有力視されています。基礎疾患の無い特発性と、2次性(続発性)に分けられ、ます。2次性(続発性)むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)の原因として、
- 亜鉛欠乏
- 鉄欠乏性貧血
- 葉酸欠乏症(葉酸欠乏性貧血)
- 妊娠
- アトピー性皮膚炎
- 甲状腺機能低下症
- 甲状腺機能亢進症/バセドウ病
- 糖尿病性神経障害、アルコール性神経障害
- 慢性腎不全、尿毒症性神経障害、痛風
- 抗うつ剤、パーキンソン病
- 炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
があります。
甲状腺機能低下症患者では、むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)の有病率が高く、むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)患者では甲状腺機能低下症の有病率が高い(J Sleep Res. 2020 Jun 1:e13091.)。
甲状腺機能亢進症患者ではむずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)の有病率が高い(Parkinsonism Relat Disord. 2004 Mar; 10(3):149-51.)
不眠を増悪するカフェイン、アルコール、喫煙を避けることが第一です。
- ドパミン(D2)アゴニスト[ドパミン受容体作動薬]が第一選択薬;プラミペキソール(ミラペックス®、ビ・シフロール®)、ロチゴチン(ニュープロ®)
- ガバペンチン
- エナカビル『レグナイト錠®』
もむずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)に保険適応となりました。
抗てんかん薬のクロナゼパム(リボトリール®、ランドセン®)はレム睡眠行動異常症の第一選択薬です。
周期性四肢運動障害
むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)にしばしば合併。睡眠中に足のピクツキが周期的に出現、脳が覚醒し睡眠が浅くなります。睡眠検査にて周期性四肢運動指数が15回/hr以上になります。
むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)と甲状腺
甲状腺機能亢進症/バセドウ病、妊娠時一過性甲状腺機能亢進 では、むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)の頻度が高いです。また、これらの患者では、鉄欠乏により、ドーパミン作動性アゴニスト生産に関与する酵素活性が減少している可能性があります(Clinics (Sao Paulo). 2010 May;65(5):548-54.)
亜鉛は男性ホルモンのテストステロン合成に必須。亜鉛欠乏症は男性不妊で、性欲減退・ED(勃起不全)、精子数減少・精子運動率低下が起こる。女性不妊と亜鉛欠乏症については明確な証拠は無いが論文報告はある。
亜鉛は男性ホルモンのテストステロンを作るのに必須です。男性不妊と亜鉛欠乏症は、有名な話で、性欲減退・ED(勃起不全)、精子数の減少・精子の運動率低下が起こります。
しかし、女性不妊と亜鉛欠乏症については明確な証拠はありません。論文報告では、
- IVF(体外受精、胚移植)で妊娠した子宮内膜症女性の卵胞内亜鉛濃度は高かった(Reprod Toxicol. 2013 Dec;42:116-24.)
- 亜鉛と黄体ホルモン(プロゲステロン)投与で、卵巣上皮細胞の活性化がおこる(Drug Res (Stuttg). 2015 May;65(5):252-8. )
- 培養卵巣莢膜細胞に亜鉛を添加すると黄体ホルモン(プロゲステロン)産生が上昇する(Biometals. 1997 Jan;10(1):27-35.)
- 排卵・生理周期に亜鉛は重要である(Hum Reprod Update. 2007 Mar-Apr;13(2):163-74. )
など、女性不妊と亜鉛欠乏症の関連を示唆するものです。
TSH<2.5になるよう甲状腺ホルモン補充療法行い、不妊専門クリニックでも特に異常ないのに妊娠しない、あるいは流産する場合、一度亜鉛を調べてみてはいかがでしょう。
甲状腺関連の上記以外の検査・治療 長崎甲状腺クリニック(大阪)
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,浪速区,生野区,天王寺区,東大阪市も近く。