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甲状腺の基礎知識    [甲状腺 専門医 橋本病 バセドウ病 動脈硬化 甲状腺超音波検査(エコー)の長崎甲状腺クリニック(大阪)]

甲状腺の基礎知識を、初心者でもわかるように、長崎甲状腺クリニック(大阪市東住吉区)院長が解説します。

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長崎甲状腺クリニック(大阪) ゆるキャラ Jo

(動脈硬化した血管に甲状腺が! バセドウ病の甲状腺がモデル)
高度で専門的な知見は

を御覧ください。

甲状腺の役割

甲状腺の位置と大きさ

甲状腺の位置と大きさ

甲状腺は首の前、のどぼとけの下にあります。大きさは、縦が4cmほど、重さが18gほどの蝶のような形です。後の気管(肺へいく空気の管)を抱き込むようについています。

正常な甲状腺は薄く柔らかく、首を触ってもわかりませんが、少しでもはれると、手で触れます。さらに、はれると、くびを見ただけでわかります。

甲状腺の機能

甲状腺は、体の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを作る臓器です。

甲状腺ホルモンとは

甲状腺ホルモンは、

  1. 新陳代謝を活発にする作用
  2. 心臓に作用し、心拍数・心拍出量を調節
  3. 胎児の脳や体の発育、子どもの成長を促します。(軟骨や骨を作る・成長ホルモンの合成促進)

甲状腺ホルモンには、ヨウ素(ヨード)の元素が4つのサイロキシン(T4)と、3つのトリヨードサイロニン(T3)の2種類があります。
甲状腺ではおもにT4、一部T3を作り、血中へ分泌され全身へまわります。
T4は肝臓などでヨードが一つ外れT3になります。
甲状腺ホルモン作用はT3の方がはるかに強く、T4はT3の前段階といえます。

小宇宙2

下垂体による甲状腺ホルモンの調節

体内では、血液中の甲状腺ホルモンが常に一定の値を維持できるよう、脳の下垂体が調節をおこなっています。

下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモン(T4, T3)の分泌を促します。

甲状腺ホルモン(T4, T3)のほとんどは血清蛋白と結合しますが、一部は遊離型のFT4, FT3で、色々なホルモン作用をおこします。

FT4, FT3は

  1. 視床下部に作用し、TSH放出ホルモン(TRH)を介して
  2. 下垂体に直接作用して

下垂体からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を調節します。

下垂体による甲状腺ホルモンの調節

正常な下垂体-甲状腺の調節機能

血液中の甲状腺ホルモンが多くなると、下垂体からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌量が抑えられ、甲状腺ホルモンの合成・分泌が減ります。

逆に、血液中の甲状腺ホルモンが下がると、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌量が増えて、甲状腺ホルモンの合成・分泌が増えます。

この調節機能をネガティブフィードバック機構といい、血液中の甲状腺ホルモンの量は、常に一定の範囲に維持されます。

交感神経興奮

寒冷ストレスなどの交感神経興奮もまた甲状腺ホルモン分泌を促進します。

甲状腺機能亢進症/バセドウ病, 甲状腺中毒症、甲状腺機能低下症での調節機能の破たん

甲状腺機能亢進症/バセドウ病, 甲状腺中毒症

甲状腺機能低下症

甲状腺機能亢進症/バセドウ病, 甲状腺中毒症は、TSHが低下しても制限できない甲状腺ホルモンの血中への過剰分泌です。

甲状腺機能低下症は、TSHが上昇しても、甲状腺がTSHに反応して甲状腺ホルモンを合成・分泌できない状態です。

「正常な甲状腺」と診断するには?

「正常な甲状腺」と診断するには、どうすればよいか?そもそも、「正常な甲状腺」とはどのような甲状腺を指すのでしょうか?「異常のあるもの」を「異常」と言うのは簡単な事ですが、「異常が無い」と断言するのは意外と難しい事があります。

JABTS(日本乳腺甲状腺超音波医学会)の定義では、

  1. 甲状腺の病気がなく、
  2. (採血で)甲状腺ホルモンの値が正常
  3. 超音波検査で異常が認められない

ものが「正常な甲状腺」です。すなはち、甲状腺エコー(甲状腺超音波検査)しなければ、「正常な甲状腺」と診断できない事になります。1. 2.は簡単ですが、3.は甲状腺エコー(甲状腺超音波検査)に精通した専門医の技術が必要になります。

正常な甲状腺 超音波(エコー)画像

(採血で)甲状腺ホルモンの値が正常であっても、超音波検査で異常が認められる例を挙げれば、

  1. 血液検査で異常が出ない甲状腺癌甲状腺腫瘍(良性含む)
  2. 血液検査で甲状腺ホルモン値が正常, 甲状腺自己抗体(甲状腺を破壊する抗体、橋本病抗体)陰性だが、甲状腺エコー(甲状腺超音波検査)で破壊性変化を認める場合。現行の診断基準では「橋本病(慢性甲状腺炎)疑い」になりますが、破壊性変化が存在する事実は変わりません。
    現在のような高性能甲状腺エコー(甲状腺超音波検査)が存在しない、はるか昔に作られた橋本病診断基準では、「抗甲状腺抗体が陽性にならなければ橋本病と診断できない」事になっています(時代錯誤もはなはだしい)。
  3. 血液検査で甲状腺ホルモン値が正常の多のう胞性甲状腺病、甲状腺のう胞。

などです。特に甲状腺エコー(甲状腺超音波検査)による破壊性変化の評価は、長崎甲状腺クリニック(大阪)が得意とするところです(橋本病の抗体/  橋本病 破壊の程度の評価)。

血液検査で測れるホルモンの数

血液検査で測れるホルモンの数

初診時は別として、2-3か月に一度の血液検査で測れるホルモンの数は2つが相場とされます。これは、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺ホルモン(FT4, FT3)、サイログロブリン副腎下垂体のホルモンすべてから2つを選んでということです。もちろん、医学的な理由ではありません。保険診療のルールなのです。日本の社会保険・国民保険とも赤字財政であり、可能な限り医療費を削減するため、暗黙のルールが存在します。医学的な妥当性がないため、文書としては存在しません(ここが役人のずるいところで、もし文書化されれば医学的な根拠を徹底的に追及されます)。

TSH、FT4, FT3どの2つを選ぶのか

  1. TSH:日内変動ありますが、もっとも感度が高く、もっとも鋭敏に病態を反映するので外せません。
    (夜寝るころ~睡眠中高く、 明け方に下がりますが、こんな時間に誰も採血しません)
    ただし、中枢性甲状腺機能低下症で、TSHの合成・分泌障害があると、全く役に立ちません。
  2. FT4:日内変動がないのが利点。脱ヨード酵素により体内で活性型のFT3に変化するため、
    甲状腺機能亢進症/バセドウ病で脱ヨード酵素の働きが強ければ、FT4正常でもFT3が高くなり
    高齢・薬剤などの影響で脱ヨード酵素の働きが弱ければ、FT4正常でもFT3が低くなります。
  3. FT3:わずかな日内変動あります。
    甲状腺機能亢進症/バセドウ病では、FT4正常でもFT3が高くなることがあり(T3優位型バセドウ病)、バセドウ病の活動性をFT4より正確に反映します。
    甲状腺全摘出後は、FT4よりもFT3が身体症状を強く反映するとされます。(第55回 日本甲状腺学会 O-03-02 甲状腺全摘出術後LT4服用患者の甲状腺機能と身体症状の関連についての検討)(甲状腺癌全摘出後のホルモン補充療法 )

結局、個々人の病態により、最適な2つを的確に選択せねばなりません。(甲状腺専門医の腕の見せどころでしょうか)

医学的には3つとも測るのがベストなのですが、世の中理不尽にできています。

あなたの甲状腺機能は大丈夫?正常?亢進?低下?

症状チェック甲状腺機能亢進

甲状腺機能亢進症:該当する方は バセドウ病 へ

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甲状腺機能低下症:該当する方は 甲状腺機能低下症 へ

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