長崎俊樹 院長ブログ[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック 大阪]

2022.11.08

超音波(エコー)検査用ゼリー

こんにちは。甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)・動脈硬化内分泌代謝 専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 長崎俊樹です。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。

超音波(エコー)検査用ゼリーは温めると雑菌が生えるため、長崎甲状腺クリニック(大阪)では冷たいまま使用しています。

温められた超音波(エコー)検査用ゼリーは、環境細菌 Brevundimonas aurantiacaで高度に汚染されています[Ultrasound Med Biol. 2017 Feb;43(2):421-426.]。これは夏場に食中毒が増えるのと同じ理由で、温度が高ければ超音波(エコー)検査用ゼリー内で細菌の増殖が活発になります[Am J Obstet Gynecol. 2020 Feb;222(2):188.]。

ジェルウォーマーで長時間温められた超音波(エコー)検査用ゼリーは、雑菌の宝庫と言えます。冷蔵庫では細菌の繁殖が抑えられるように、冷たいままの超音波(エコー)検査用ゼリーでは雑菌の繁殖が最小限に抑えられます。

以上の理由から、長崎甲状腺クリニック(大阪)では、超音波(エコー)検査用ゼリーをジェルウォーマーで温めず、冷たいまま使用しています。

超音波(エコー)検査用ゼリーは、すでに製造過程で菌に汚染されている可能性もあります。製造業者が信頼できるかも大きなポイントになります。[Reg Anesth Pain Med. 2013 Sep-Oct;38(5):415-24.]

長崎甲状腺クリニック(大阪)では、国際医療企業であるGEヘルスケア・ジャパン社製のロジクリーン ハードタイプを使用しています。製造過程が信頼できるだけでなく、品質も一定しています。滑りが良く、プローブ(超音波探子)の微妙な走査が可能で、甲状腺を含む頚部超音波(エコー)検査に最も適していると筆者は考えています。

某病院で使用されていた怪しいメーカーの超音波(エコー)検査用ゼリーはライトグリーンなのですが、入荷時期によって色が違っている(ひどい時はエメラルドグリーン)ため、明らかに成分が一定していませんでした。これでは、微妙な甲状腺病変を正確に評価できない可能性があります。

今日は「超音波(エコー)検査用ゼリー」の話でした。

文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹

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