長崎俊樹 院長ブログ[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック 大阪]
2019.04.28
橋本病から甲状腺癌が発生
こんにちは。甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)・動脈硬化・内分泌代謝 専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 長崎俊樹です。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。
テレビの健康番組で、内分泌の専門家であろうが、まさか甲状腺専門医でないだろう先生が、「甲状腺機能低下症と甲状腺癌は関係ない」と言っていたそうです。甲状腺原発悪性リンパ腫が、甲状腺機能低下症の最も多い原因である橋本病(慢性甲状腺炎)から発生するのは甲状腺専門医の常識で、知らないと甲状腺専門医試験通りませんで・・・(どこの偉いさんか知らんが)。
また、橋本病(慢性甲状腺炎)と甲状腺乳頭癌の因果関係は、古い論文では否定的でしたが、アメリカの名門中の名門、ジョンホプキンス大学(Johns Hopkins University School of Medicine)の論文を始め、最近の論文のほとんどが橋本病(慢性甲状腺炎)と甲状腺乳頭癌の関連を肯定しています。
甲状腺機能低下症の最も多い原因、橋本病(慢性甲状腺炎)と甲状腺原発悪性リンパ腫の関係は確立されており、甲状腺原発悪性リンパ腫の病理組織は、ほぼ100%に橋本病(慢性甲状腺炎)の所見を認める。橋本病(慢性甲状腺炎)の甲状腺内リンパ球が癌化したもの。橋本病(慢性甲状腺炎)とそれ以外の甲状腺癌の関連は意見が分かれてた。しかし、ジョンホプキンス大学を始め最近の論文は、ほとんどが、橋本病(慢性甲状腺炎)と甲状腺乳頭癌の関連を肯定している。甲状腺乳頭癌は甲状腺癌で最も多く、90%以上を占める。いずれにせよ甲状腺超音波(エコー)検査で診断できるため、橋本病(慢性甲状腺炎)は甲状腺癌の発生母体との問題意識をもって、最低でも1度、できれば年単位で1回、甲状腺超音波(エコー)検査行うべき。
詳しくは、 橋本病から甲状腺癌が発生 を御覧ください。
今日は「橋本病から甲状腺癌が発生」の話でした。
長崎甲状腺クリニック(大阪)では、当院で継続して、治療・投薬行う患者様に限定して甲状腺超音波(エコー)検査行います。甲状腺超音波(エコー)検査だけの受診はお断りします。
文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,天王寺区,生野区,浪速区も近く