長崎俊樹 院長ブログ[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック 大阪]
2014.02.03
肥満指導にサノレックス(マジンドール)は使いません
こんにちは。甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)・動脈硬化・内分泌代謝・ 専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 長崎俊樹です。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。
肥満指導においてサノレックス(一般名マジンドール)は使用いたしません。これは、依存性・禁断症状が生じる危険性のある薬です。3か月以上の使用は禁止されているため、患者が薬を求めて肥満指導をしている医療機関をハシゴしているようです。
※現在、長崎甲状腺クリニック(大阪)では肥満指導を行っておりません。
肥満指導
当院オリジナルの肥満指導は
step 1:甲状腺機能低下症による脂肪分解の低下、甲状腺機能亢進症/バセドウ病による異常食欲亢進(痩せると思われがちですが、30%の人は食欲が上回り逆に太るのです)、副腎皮質ホルモン分泌過剰[クッシング症候群(あるいはクッシング病)]による脂肪同化、インスリノーマ(インスリンを過剰分泌する膵臓の腫瘍)による脂肪同化の可能性がないか検査
step 2:食生活、一日の運動量、日常の生活パターンなどをヒアリングし、問題点を指摘。改善方法を指示。
step 3:原則行わない方針ですが、希望される方のみ、脂肪分解・脂肪燃焼を促進する漢方、ビタミンなどを処方。
サノレックス(一般名マジンドール)は使用いたしません。これは、依存性・禁断症状が生じる危険性のある薬です。3か月以上の使用は禁止されているため、患者が薬を求めて肥満指導をしている医療機関をハシゴしているようです。
肥満の漢方薬 治療 (ダイエット漢方)
漢方薬にも糖・内臓脂肪を分解し、メタボリック症候群、生活習慣病を改善する成分が含まれています。これは、甲状腺ホルモンが脂肪を分解したり、ある糖尿薬が腸からの糖吸収を妨げるのに似ています。
アクティブ肥満:血の気の多いタイプ「防風通聖散」「大柴胡湯」
むくみ肥満:冷え性・虚弱タイプ「防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)」「五苓散」
ストレス肥満:過食症タイプ「加味逍遥散」「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」
更年期・出産後肥満「桃核承気湯」「桂枝茯苓丸」
に分け、最適の漢方をチョイス。
本日は「肥満指導においてサノレックス(一般名マジンドール)は使用いたしません」の話でした。
詳しくは、 肥満治療・無理な運動の害 をご覧ください。
文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,浪速区,生野区も近く。