鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)[外鼠径,内鼠径ヘルニア],臍ヘルニア・大腿ヘルニア,腹壁ヘルニア,閉鎖孔ヘルニアと甲状腺[長崎甲状腺クリニック 大阪]
甲状腺:専門の検査/治療/知見① 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック大阪
甲状腺専門の長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科(内分泌骨リ科)で得た知識・経験・行った研究、甲状腺学会学術集会で入手した知見です。
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長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺専門クリニックです。腸閉塞(イレウス)・ヘルニア(脱腸)・腸重積症の診療を行っておりません。
Summary
鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)[外鼠径ヘルニア(間接鼠径ヘルニア)・内鼠径ヘルニア]患者は腹圧の上昇する立ち仕事、甲状腺機能低下症の便秘症、肥満、喫煙、前立腺肥大、咳をする人、妊婦にも起こり易い。鼠径ヘルニアが甲状腺癌全摘手術後の放射性ヨウ素(I-131)シンチグラフィーで偽陽性になって見つかる事も。大腿ヘルニア[嵌頓(かんとん)しやすい]・腹壁ヘルニア・閉鎖孔ヘルニアもある。臍ヘルニア(でべそ)は新生児期・乳児期の先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)症状の一つ。成人では肥満、妊娠や腹水による腹圧上昇で臍輪が開大すると顕在化。
Keywords
鼠径ヘルニア,脱腸,外鼠径ヘルニア,内鼠径ヘルニア,甲状腺,大腿ヘルニア,腹壁ヘルニア,閉鎖孔ヘルニア,臍ヘルニア,クレチン症
鼠径靱帯上方に脱出するのが鼠径ヘルニアで、下方に脱出すると大腿ヘルニア(中年以降の女性に多く、嵌頓しやすい)。
外鼠径ヘルニア(間接鼠径ヘルニア)では、腸管が内鼠径輪→鼠径管を経て外鼠径輪に脱出。陰嚢腫大は外鼠径ヘルニア特有の症状です。内鼠径ヘルニアに比べてヘルニア門が狭く嵌頓(かんとん)しやすい。
内鼠径ヘルニアは、下腹壁動静脈、腹直筋外側縁および鼠径靱帯に囲まれたHesselbach 三角をヘルニア門として発生。内鼠径ヘルニアでは、腸管が内側鼠径窩→外鼠径輪に脱出。
CT画像でヘルニア門が下腹壁動脈の外側なら外鼠径ヘルニア、内側なら内鼠径ヘルニアです。
(日本臨床外科学会HPより)
CT検査は臥位でおこなうため、腹圧が下がりヘルニアが改善するので病変を見逃す可能性があります。例え、仰臥位のCT撮影でヘルニアを明瞭に描出できなくても、腹臥位なら診断できる場合があります。
またヘルニアは1か所とは限らず、中高年女性は大腿管ヘルニアを合併している可能性があります。
閉鎖孔ヘルニア
閉鎖孔ヘルニアは、痩せ型の高齢女性に多く、ヘルニア症状はあるものの、体表から触知できないため、CTが診断に有用です。恥骨筋と外閉鎖筋の間から腸管が脱出します。
閉鎖孔ヘルニアは
- 大腿部痛
- 閉鎖神経を圧迫して下肢痛
- 小腸閉塞(イレウス)による腹痛、悪心、嘔吐
臍ヘルニアは、
- 小児;でべそ。臍形成障害が原因で、臍帯脱落後の皮膚収縮と筋膜閉鎖が不完全なために生じる。
新生児期・乳児期の先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)症状のひとつ。
- 成人;肥満、妊娠や腹水による腹圧上昇で臍輪が開大すると顕在化。
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