甲状腺癌摘出後リンパ節再発と紛らわしい異物肉芽腫・前斜角筋・遺残副甲状腺[橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波エコー検査 長崎甲状腺クリニック 大阪]
甲状腺:専門の検査/治療/知見② 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック大阪
甲状腺癌手術後の経過観察は、長崎甲状腺クリニック(大阪)と密に業務提携している病院からの紹介に限定させていただきます。
甲状腺専門の長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学付属病院 代謝内分泌内科で得た知識・経験・行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。
長崎甲状腺クリニック(大阪)以外の写真・図表はPubMed等で学術目的にて使用可能なもの、public health目的で官公庁・非営利団体等が公表したものを一部改変しています。引用元に感謝いたします。
甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝・糖尿病に御用の方は 甲状腺編 動脈硬化編 甲状腺以外のホルモンの病気(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊など) 糖尿病編 をクリックください
Summary
甲状腺癌摘出後リンパ節再発と紛らわしい異物肉芽腫は、縫合糸が残り炎症性肉芽腫を形成したもの。甲状腺超音波(エコー)検査で遺残縫合糸が斑状~線状高エコーに見え石灰化と判別難、皮膚に開通し皮膚瘻(ひふろう)形成する事も。穿刺針洗浄液のサイログロブリン(FNA-Tg)低値、細胞診で縫合糸と周囲に多核巨細胞・組織球浸潤を認める。甲状腺癌摘出後リンパ節再発と間違える前斜角筋は内部構造をよく観察する。術後副甲状腺機能低下症による低カルシウム血症を防ぐため、切除せずに残した遺残副甲状腺がリンパ節再発のように見える場合がある。
Keywords
甲状腺癌摘出後,リンパ節再発,異物肉芽腫,縫合糸,甲状腺,超音波,エコー,検査,前斜角筋,遺残副甲状腺
もちろん穿刺針洗浄液のサイログロブリン(FNA-Tg)は低値です。細胞診では、縫合糸と周囲に多核巨細胞・組織球の浸潤を含む炎症が見られます。(J Clin Diagn Res. 2013 Apr;7(4)715-7.)
甲状腺癌全摘出後リンパ節再発ではなく前斜角筋
甲状腺癌半葉切除後リンパ節再発ではなく前斜角筋
甲状腺濾胞癌半葉切除後局所再発ではなく切断された前斜角筋
巨大腺腫様結節半葉切除後対側前斜角筋
術後副甲状腺機能低下症による低カルシウム血症を防ぐため、切除せずに残した遺残副甲状腺が、リンパ節再発のように見える場合があります。
甲状腺関連の上記以外の検査・治療 長崎甲状腺クリニック(大阪)
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,生野区,天王寺区、浪速区も近く。