長崎甲状腺クリニック 大阪にプレミアム超音波診断装置ARIETTA 850 SE[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー検査]
甲状腺:専門の検査/治療/知見① 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック大阪
甲状腺専門の長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)が新たに導入した新技術の結晶。プレミアム超音波診断装置ARIETTA 850 SEと姉妹機ARIETTA 65 LE(甲状腺特化型)です。
甲状腺・動脈硬化・内分泌代謝に御用の方は 甲状腺編 動脈硬化編 甲状腺以外のホルモンの病気(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊など) 糖尿病編 をクリックください。
技術立国、日本を代表する超音波診断装置のメーカー、日立(Hitachi)がこれまで培った超音波技術を結集したプレミアム機が、甲状腺専門クリニックにふさわしい画像を提供します。
まだ、大阪公立大学病院(旧 大阪市立大学病院) 超音波室にすら導入されていない新技術!新たに開発された超高周波数(22MHz;今までは18MHzが限界)プローブが、高精細な甲状腺の画像を可能にしました。
その名は、ARIETTA 850 SE(甲状腺特化型)
日立(Hitachi)担当者曰く、「これ総合病院の検査室用なんですけど・・・」
※画像中の女性は、日立(Hitachi)のイメージモデルさんで、長崎甲状腺クリニック(大阪)とは何の関係もありません。
Summary
日立の超音波技術を結集したプレミアム機、超音波診断装置ARIETTA 850 SE 甲状腺特化型が、甲状腺専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)に登場。超高周波数(22MHz)プローブが、高精細な甲状腺の画像を可能に。甲状腺機能亢進症/バセドウ病の再発予測の下甲状腺動脈血流測定、甲状腺癌・亜急性甲状腺炎・IgG4関連甲状腺炎を瞬時に診断するエラストグラフィ-、2mm未満の腫瘍もみつかる超高解像度、甲状腺・甲状腺腫瘍内の微細血流を見るeFlow(イー フロー)、甲状腺内の血流を定量評するvascular index(血流指数)、橋本病 破壊の程度の評価に有用。
Keywords
日立,超音波,ARIETTA 850,甲状腺,長崎甲状腺クリニック,大阪,エラストグラフィ-,バセドウ病,甲状腺癌,亜急性甲状腺炎,橋本病
ARIETTA 850 との出会い
ARIETTA 850 SE(甲状腺特化型)の新技術
4G CMUT;日立(Hitachi)の新技術①
eFocusing;日立(Hitachi)の新技術②
OLED Monitor(有機ELモニタ);日立(Hitachi)の新技術③
長崎甲状腺クリニック(大阪)でARIETTA 850 SE、ARIETTA 65 LE(甲状腺特化型)が威力を発揮するシーン
長崎甲状腺クリニック(大阪)でARIETTA 850 SEと姉妹機ARIETTA 65 LE(甲状腺特化型)が威力を発揮するのは以下のシーンです
長崎甲状腺クリニック(大阪)の代表的な甲状腺検査に威力を発揮します。
- バセドウ病再発・抗甲状腺薬の効き易さ予測
- エラストグラフィー(甲状腺癌を瞬時に診断)
- 甲状腺の微細血流
- 高感度パワードプラー
- グレースケール解析(甲状腺内部の新たな評価法)
- 甲状腺の腫れ具合の評価
- 長崎甲状腺クリニック(大阪)ならではの亜急性甲状腺炎の治療プロトコル
- 唾液腺(顎下腺・耳下腺)エコー;橋本病(慢性甲状腺炎)合併シェーグレン症候群の評価
- 甲状腺と動脈硬化→頚動脈エコー
- 橋本病 破壊の程度の評価
橋本病とバセドウ病
甲状腺癌
小児
下垂体の病気
下甲状腺動脈血流(ITA-PSV)測定
甲状腺機能亢進症/バセドウ病の再発予測は、甲状腺専門医でも難しいとされます。しかしそれは、TSHレセプター抗体(TSH Receptor Antibody:TRAb)などの自己抗体を予測の指標にしているところに問題があります。TRAbは再発の指標にはなりません。
長崎甲状腺クリニック(大阪)院長が、大阪市立大学(現、大阪公立大学) 代謝内分泌内科で行った研究では、甲状腺へ流入する下甲状腺動脈の収縮期最大血流速度(ITA-PSV)を測定することにより
- 甲状腺機能亢進症/バセドウ病が再発する可能性
- 抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)が効きやすい甲状腺機能亢進症/バセドウ病か否か
を予測できます。
下甲状腺動脈血流速度(ITA-PSV)測定 をご覧ください。
院長の論文
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Significance of thyroid blood flow as a predictor of methimazole sensitivity in untreated hyperthyroid patients with Graves' disease.(Biomedicine & Pharmacotherapy)
下甲状腺動脈の血流速度から、甲状腺機能亢進症/バセドウ病に対する抗甲状腺薬(メルカゾール、チアマゾール)の効き易さを予測できることを医学界で初めて証明。 -
Thyroid blood flow as a useful predictor of relapse of Graves' disease after normal delivery in patients with Graves' disease.(Biomedicine & Pharmacotherapy)
下甲状腺動脈の血流測定により、甲状腺機能亢進症/バセドウ病の出産後再発を、再発する一か月前に予測可能な事を医学界で初めて証明。
院長が共同研究した論文
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The significance of thyroid blood flow at the inferior thyroid artery as a predictor for early Graves' disease relapse.(Clinical Endocrinology)
下甲状腺動脈の血流速度が甲状腺機能亢進症/バセドウ病の再発を最もよく予測できる事を医学界で初めて証明。
甲状腺重量(容積)推定
甲状腺が大きいほど抗甲状腺薬が効きにくく、再発しやすいです[The significance of thyroid blood flow at the inferior thyroid artery as a predictor for early Graves' disease relapse.(Clinical Endocrinology)]。
甲状腺の正常重量は、男性 15~35g, 女性 10~25gです。
推定甲状腺重量(容積)が60 g( ≒ mL)以上の男性は、抗甲状腺薬中止基準の一つ「小さい甲状腺」を満たさないため、抗甲状腺薬中止は不可能になります。
甲状腺容積(mL)=π/6(0.52)×縦(cm)×横(cm)×深さ(cm) [甲状腺の腫れ具合の評価]
甲状腺腫瘍の良悪性(甲状腺癌・甲状腺良性腫瘍)を見分けるエラストグラフィー
大阪市立大学附属病院(現、大阪公立大学附属病院) 超音波エコー検査室より2年早く長崎甲状腺クリニック(大阪)が導入した先進医療。甲状腺穿刺細胞診で甲状腺癌の85%は診断可能ですが、残り15%は診断不能とされます。しかし、エラストグラフィーを用いて以下のような結果になれば、甲状腺癌を疑う有力な証拠になります。甲状腺腫瘍の90%はエラストグラフィーで良悪性の判別が可能で(感度82% 特異度96%)、筋肉をゼロポイントとしたstrain ratioを計算すると、1.87以上なら感度95.6%, 特異度92.8%とされます。
左の緑に見える良性腫瘍は良性濾胞腺腫、右に見える青い甲状腺癌は甲状腺濾胞癌です(写真:MEDIX Vol.53 p4-7)。
※現在の甲状腺癌の診断基準に、エラストグラフィーは含まれません。また、良悪性の判別ができたとしても、甲状腺癌の組織型の確定診断(甲状腺乳頭癌など)は、穿刺細胞診・穿刺組織診・摘出標本病理診断でしか判りません。
パターン2、3は特徴的なので、一目でわかります。パターン4は、少なくとも悪性であるのは一目瞭然です。しかし、パターン1は、必ずしも良性とは限りません。微小浸潤型濾胞癌・甲状腺原発悪性リンパ腫の事があります。
甲状腺良性濾胞腺腫・腺腫様結節のエラストグラフィー
甲状腺乳頭癌・濾胞癌のエラストグラフィー
甲状腺乳頭癌はエラストグラフィーで腫瘍内部が緑と青のモザイク(下右)か、腫瘍全体が青くなります。また、甲状腺乳頭癌の転移リンパ節も青になります。
エラストグラフィーはこのような方にお勧めです
- 血をサラサラにする薬(抗凝固剤)やステロイド・免疫抑制剤を常用し、休薬できないため甲状腺穿刺細胞診(皮膚の上から針を刺し、細胞を採る検査)を安全に行えない方
- 甲状腺腫瘍の穿刺細胞診でクラスⅢ(良悪性の境界:グレイゾーン)が出て不安な方(甲状腺穿刺細胞診で甲状腺癌の85%は診断可能ですが、残り15%は診断不能とされます)
新たな試み;バセドウ病、橋本病(慢性甲状腺炎)を採血前にエラストグラフィーで判別
バセドウ病、橋本病(慢性甲状腺炎)を採血前にエラストグラフィーで判別しようとする試みがあります。[Assessment of Diffuse Thyroid Disease by Strain Ratio in Ultrasound Elastography. Ultrasound Med Biol. 2015 Nov;41(11):2884-9.]
しかし、実際、バセドウ病の80%程は橋本病(慢性甲状腺炎)の自己抗体を持っていて、橋本病(慢性甲状腺炎)からバセドウ病に移行する場合、バセドウ病から橋本病(慢性甲状腺炎)に移行する場合もあるため、単純には行きません。(橋本病とバセドウ病は入れ替わる---元は同じ自己免疫性甲状腺疾患)
亜急性甲状腺炎は、特徴的な臨床症状と白黒画像(Bモード画像)で、簡単に診断できるため、エラストグラフィーは地固め的な意味を持ちます(炎症起こしている低エコー領域は、癌より癌らしい硬さのため、エラストグラフィーで青くなります)。(亜急性甲状腺炎)
IgG4関連甲状腺炎は、線維化が著明な白黒画像(Bモード画像)に加え、エラストグラフィーによる硬さの評価が役に立ちます。
超高解像度:なんと2mm未満の腫瘍もみつかる!?
Unbelievable! 超高解像度のため、2mm未満の腫瘍もみつかります。小さすぎて、穿刺細胞診も不可能、エラストグラフィ-も無効です。
2mm未満(1.5x1.8x1.5mm)の甲状腺腫瘍 超音波(エコー)画像;通常倍率では、甲状腺のう胞(甲状腺嚢胞)か甲状腺腫瘍か判別できません。しかし、以下のように拡大すると↓
2mm未満の甲状腺腫瘍(拡大) 超音波(エコー)画像;拡大しても甲状腺のう胞(甲状腺嚢胞)か甲状腺腫瘍かはっきりしませんが、ドプラーモード[eFlow(イー フロー)]で内部血流が確認できるため、甲状腺腫瘍と判ります。
高精細なカラー表示機能「eFlow(イー フロー)」を搭載。通常のカラー表示よりも、血管からのはみ出しが少なく、甲状腺内の微細血流が鮮明に見えます。
詳細は、eFlow(イー フロー;甲状腺の微細血流) をご覧ください。
甲状腺機能亢進症/バセドウ病
甲状腺腫瘍
甲状腺内の血流評価 [%vascuralityまたはvascular index(血流指数)または血管密度]
甲状腺内の血流を定量評価[%vascuralityまたはvascular index(血流指数)または血管密度]
現在、有用性を検証中です。甲状腺機能亢進症/バセドウ病、甲状腺機能低下症、無痛性甲状腺炎の回復期でも甲状腺内血流は増加し、少なくとも甲状腺ホルモンが正常範囲を外れているのを瞬時に予測できます。
甲状腺機能低下症の報告では感度65%特異度67%で、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPO抗体)、抗サイログロブリン抗体(Tg抗体)に正の相関、FT3に負の相関を認めます。
甲状腺機能低下症/橋本病の甲状腺内血流増加
甲状腺機能低下症/橋本病でも甲状腺内血流の増加が起こります。橋本病における甲状腺内の血流は、甲状腺機能低下の程度、特に甲状腺刺激ホルモン(TSH)の上昇度と相関します。TSHが血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を増加させることが原因と考えられます。甲状腺機能亢進症/バセドウ病のカラードプラ所見に似ていますが、症状が真逆なので鑑別は容易です。
橋本病(慢性甲状腺炎)では、超音波(エコー)検査で評価した甲状腺のエコー輝度(白さと黒さの度合い)が、甲状腺内部の炎症と破壊の程度、ホルモン産生能を総合的に反映します。特に甲状腺機能低下症において、甲状腺のエコー輝度は甲状腺ホルモン(FT4)や甲状腺刺激ホルモン(TSH)と有意に相関します。
甲状腺機能亢進症/バセドウ病では、超音波(エコー)検査で評価した甲状腺のエコー輝度(白さと黒さの度合い)が、バセドウ病の活動性を反映します。バセドウ抗体(TRAb)が高値な程、TSHが抑制されている程、甲状腺のエコー輝度は低くなります。(European Journal of Endocrinology (1999) 141 332–336)。
バセドウ病 | 正常人 | |
甲状腺のエコー輝度(GWE) | 21.3 ± 3.3 | 25.6 ± 2.0 |
甲状腺のエコー輝度(GWE)は、超音波(エコー)機械によってかなりばらつきがあります。超音波(エコー)機械毎の正常値の設定が必要になります。
萎縮性甲状腺炎
TSBAb(TSHレセプター抗体[阻害型]、甲状腺刺激阻害抗体) が存在すると、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が甲状腺に結合できず、甲状腺機能低下症になります(萎縮性甲状腺炎)。橋本病の破壊抗体[抗サイログロブリン抗体(TgAb)、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)]を同時に持っていなければ、写真の如く、甲状腺内部は正常そのものでサイズだけが萎縮します。
高齢者甲状腺機能亢進症/バセドウ病は、若年性バセドウ病、中年性バセドウ病と異なる症状を呈します[Arch Intern Med. 1988 Mar;148(3):626-31.]。甲状腺が腫れにくい(甲状腺が小さい)ため、甲状腺の病気が見逃され易い[バセドウ抗体(TRAb)に対する反応性低下のため]。
甲状腺関連の上記以外の検査・治療 長崎甲状腺クリニック(大阪)
- 甲状腺編
- 甲状腺編 part2
- 内分泌代謝(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊等
も御覧ください
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,東大阪市,生野区,浪速区も近く。