長崎甲状腺クリニック(大阪)新着情報[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波(エコー)検査 長崎甲状腺クリニック 大阪]
2026.07.20
肥満治療薬・糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬(リラグルチド,チルゼパチド,セマグルチド)で甲状腺癌,甲状腺髄様癌,甲状腺炎に

甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)からのお知らせです。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。
長崎甲状腺クリニック(大阪)ではGLP-1受容体作動薬)を取り扱っていません。
GLP-1受容体作動薬による甲状腺障害の相談もお断りしています。
近年、2型糖尿病治療に、または、2型糖尿病とは無関係に肥満症治療薬 として、ヒトGLP-1アナログ(GLP-1受容体作動薬)が使用されています。効果が高い反面、甲状腺癌の発生率上昇など有害事象も問題になっている他、甲状腺亢進症/バセドウ病患者や甲状腺機能低下症患者に使用すると大事に至る可能性もあります。
ヒトGLP-1アナログ(GLP-1受容体作動薬)による甲状腺有害事象は、具体的に
- 甲状腺癌(甲状腺髄様癌)のリスク上昇(エキセナチド・リラグルチド・チルゼパチド・セマグルチドなどで報告)[Gastroenterology. 2011 Jul;141(1):150-6.][J Clin Pharm Ther. 2021 Feb;46(1):99-105.][Pharmacol Rep. 2026 May 28.]
→海外では危険率の上昇が論文化されています。
- 薬物誘発性甲状腺炎(無痛性甲状腺炎)のリスク上昇[Clin Obes. 2026 Jun;16(3):e70084.]
- 甲状腺機能低下症患者において、甲状腺ホルモン剤(レボチロキシン、チラーヂンS)の吸収率が上昇し甲状腺中毒症に[Cureus. 2026 Apr 8;18(4):e106680.]
- 消化器症状[吐き気・嘔吐・下痢]のため甲状腺機能が正常化していない甲状腺亢進症/バセドウ病患者では使用しない方が良い
- 腸閉塞(イレウス)を来す危険があるため、甲状腺機能低下症の便秘には要注意
- 体重減量分の20~30%は筋肉量の減少につき、甲状腺亢進症/バセドウ病で既に筋肉減少している人は要注意
です。詳細は、
- ヒトGLP-1アナログ(GLP-1受容体作動薬)注射液で甲状腺癌・薬物誘発性甲状腺炎・チラーヂンSが吸収され過ぎる危険
- GLP-1受容体作動薬の適応外使用
- 高度肥満者の甲状腺手術前減量にも有効
- マンジャロ® (チルゼパチド)の具体的な投与方法
- 肥満症治療薬 ゼップバウンド皮下注®
- 肥満症治療薬ウゴービ皮下注®
を御覧ください。
今日は「肥満治療薬・糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬(リラグルチド,チルゼパチド,セマグルチド)で甲状腺癌,甲状腺髄様癌,甲状腺炎に」の話でした。
文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,生野区,天王寺区も近く。

