長崎甲状腺クリニック(大阪)新着情報[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波(エコー)検査 長崎甲状腺クリニック 大阪]
2019.06.02
甲状腺の保険外検査甲状腺の保険外検査(TSAb,TSBAb,IgG4)
甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)・動脈硬化・内分泌代謝 専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)からのお知らせです。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。
長崎甲状腺クリニック(大阪)で行っている甲状腺の保険外検査を紹介します。
TSAb(TSHレセプター抗体[刺激型]; 甲状腺刺激抗体)
TSAb(TSHレセプター抗体[刺激型]; 甲状腺刺激抗体)は、本来、保険適応内検査です。以前は、社会保険(企業の保険)なら認められるものの、国民健康保険では査定・減点の対象(医療機関の赤字)にされました。最近、ようやく国民健康保険審査員の認識が変化したのか、認められるようになりました。
TSAb(TSHレセプター抗体[刺激型]; 甲状腺刺激抗体)は、
- 通常のバセドウ病抗体TRAbが検出されないバセドウ病で陽性率が高い
- (極軽度の)潜在性甲状腺機能亢進症でも陽性になる確率が高い
- バセドウ眼症、バセドウ病前脛骨粘液水腫、バセドウ病バチ指/バセドウ病関節症の活動性を強く反映
- 甲状腺機能亢進症/バセドウ病の寛解(全治とまで言えないが、病状が治まり無投薬で甲状腺ホルモン正常を維持できる状態)の判定にTRAbより優れている
- 甲状腺機能が亢進する前にTSAbが陽性化する場合がある
- 無痛性甲状腺炎での陽性率は5-10%
TSBAb(TSHレセプター抗体[阻害型]、甲状腺刺激阻害抗体)
TSBAb(TSHレセプター抗体[阻害型]、甲状腺刺激阻害抗体)は、社会保険・国民健康保険問わず保険適応外検査。甲状腺ホルモンを作らせない不思議な抗体で、甲状腺を刺激する事なくTSHレセプターに結合し、TSHの結合を競合阻害します。
TSBAb(TSHレセプター抗体[阻害型]、甲状腺刺激阻害抗体)を持っていると、
- 甲状腺機能亢進症/バセドウ病の経過中、急に抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)が効き過ぎて甲状腺機能低下症になる
- 最初から甲状腺機能低下症で、甲状腺超音波(エコー)検査を行うと、甲状腺に破壊性変化はなく萎縮している(萎縮性甲状腺炎)
IgG4
IgG4は、本来、保険適応内検査です。社会保険(企業の保険)なら認められるものの、国民健康保険では査定・減点の対象(医療機関の赤字)にされる可能性が大です。
- 甲状腺機能亢進症/バセドウ病でIgG4が高いと、抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジール、チウラジール)の反応性が良く、効き過ぎて甲状腺機能低下になりやすい
- IgG4甲状腺炎(橋本病型IgG4甲状腺炎)は、橋本病(慢性甲状腺炎)の急速進行型と言われ、甲状腺機能低下になるのが速い。臓器特異的IgG4疾患で、他臓器IgG4関連疾患の合併が少ない。
IgG4関連甲状腺炎は、IgG4関連疾患の20%に認められ、他臓器IgG4関連疾患の合併が多く、組織がガチガチに線維化する
詳細は以下をご覧ください。
- TSAb(TSHレセプター抗体[刺激型]; 甲状腺刺激抗体)
- TSBAb(TSHレセプター抗体[阻害型]、甲状腺刺激阻害抗体)[保険適応外]
- IgG4(バセドウ病)
- IgG4(橋本病)
- IgG4関連甲状腺炎
長崎甲状腺クリニック(大阪)では、当院において継続した治療・投薬を受けられる患者さんに限定した保険外検査を行います。保険外検査だけの受診はお断りしております。
今日は「長崎甲状腺クリニック(大阪)で行っている甲状腺の保険外検査」の話でした。
文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹
長崎甲状腺クリニック(大阪)とは
長崎甲状腺クリニック(大阪)は日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医[橋本病,バセドウ病,甲状腺超音波(エコー)検査など]による甲状腺専門クリニック。大阪府大阪市東住吉区にあります。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,東大阪市,天王寺区,生野区,浪速区も近く