肺血栓塞栓症（肺梗塞）と甲状腺、甲状腺機能亢進症 バセドウ病,甲状腺クリーゼ,抗リン脂質抗体症候群[橋本病 長崎甲状腺クリニック 大阪]

甲状腺：専門の検査治療/知見 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック大阪

甲状腺専門の長崎甲状腺クリニック(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学(現、大阪公立大学) 代謝内分泌病態内科学で得た知識・経験・行った研究、日本甲状腺学会で入手した知見です。

長崎甲状腺クリニック(大阪)以外の写真・図表はPubMed等で学術目的にて使用可能なもの、public health目的で官公庁・非営利団体等が公表したものを一部改変しています。引用元に感謝いたします。尚、本HPは長崎甲状腺クリニック(大阪)の経費で非営利的に運営されており、広告収入は一切得ておりません。

肺血栓塞栓症（肺梗塞）

肺血栓塞栓症（肺梗塞）は、聴診で

1. 肺動脈弁が閉じるⅡ音増強
2. 血流障害だが換気障害ではないため、呼吸音に異常を認めない。

肺血栓塞栓症（肺梗塞）の検査所見は、

1. 血中Dダイマー上昇
    
2. 胸部X線で肺野透過性亢進
    
3. 心電図；
   右側胸部誘導の陰性Ｔ波
   I 誘導の深いS 波、III 誘導のQ波と陰性T波を認め、特有のS1Q3T3パターン（典型的）
   実際には、右軸変異、右脚ブロック、V1～V3 誘導の陰転T 波が多い
   肺性P
    
4. 心エコー（肺高血圧症・心室中隔奇異性運動）
    
5. 動脈血ガス所見から算出するA-aDO2（肺胞気-動脈血酸素分圧較差）の開大
    
6. 胸部造影CTでほぼ確定

肺血栓塞栓症（肺梗塞）の治療は、

1. まず、抗凝固療法（ヘパリン持続点滴後ワーファリンに切り替え）
2. 血圧低下・右心不全・粗大血栓にはモンテプラーゼ(tPA)で血栓溶解療法
3. 心停止などではカテーテル血栓摘除術・外科的血栓内膜摘除術

下肢静脈に血栓が残り、2回目、3回目をおこす可能性がある場合、下大静脈フィルターを設置します。

甲状腺関連の上記以外の検査・治療        長崎甲状腺クリニック(大阪)

• 甲状腺編
• 甲状腺編 part2
• 内分泌代謝(副甲状腺/副腎/下垂体/妊娠・不妊等

も御覧ください