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乳癌と甲状腺      [甲状腺 専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺超音波(エコー)検査 内分泌 長崎甲状腺クリニック(大阪)]

甲状腺:専門の検査/治療/知見② 橋本病 バセドウ病 専門医 長崎甲状腺クリニック(大阪)

甲状腺の、長崎甲状腺クリニック(大阪市東住吉区)院長が海外論文に眼を通して得たもの、院長自身が大阪市立大学 代謝内分泌内科で行った研究、甲状腺学会で入手した知見です。

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長崎甲状腺クリニック(大阪)は、甲状腺専門クリニックです。乳癌の診療は行っておりません。

乳癌と甲状腺

甲状腺編 では収録しきれない専門の検査/治療です。

Summary

女性に多い乳癌・甲状腺がんの重複癌の確率高く、特に若年発症者で起き易い。コーデン(Cowden)症候群含め遺伝的感受性、共通の受容体経路(TSH受容体とエストロゲン受容体)が関与の可能性。エストロゲン受容体/プロゲステロン受容体陽性の甲状腺乳頭がん(篩(ふるい)型[モルラ(渦巻き)型]甲状腺乳頭癌)、TSH受容体陽性の乳がん細胞も存在。甲状腺機能低下症で乳癌発生リスク高い報告多数で、癌免疫の低下かもしれない。橋本病(慢性甲状腺炎)の乳癌発生率も高く、橋本病(慢性甲状腺炎)と甲状腺乳頭癌の関連性から考えれば有得るかもしれない。

Keywords

女性,乳癌,甲状腺,重複癌,遺伝,TSH受容体,エストロゲン受容体,甲状腺乳頭がん,甲状腺機能低下症,橋本病

甲状腺の病気と乳癌は密接な関係があります。乳腺の病気も、甲状腺の病気も女性に多い共通点がありますが、それ以外にも様々な共通点や因果関係があります。

乳癌と甲状腺がん

乳癌甲状腺がん共に女性に多い癌です。

乳癌甲状腺がんの重複癌おこす確率は高く、

  1. 甲状腺癌患者の2.1%(34名/1,618名)に乳癌発生
  2. 乳癌患者の0.06%(24名/39,194名)に甲状腺癌発生(Br J Cancer, 49 : 87-92, 1984)(Breast Cancer Res Treat. 2015 Jul;152(1):173-181.)
  3. 特に若年発症者で重複率高い(Cancer Causes Control. 2000 Oct; 11(9):805-11.)

理由として

  1. 遺伝的感受性(遺伝的に両方の癌に成り易い);乳癌甲状腺がんの重複癌おこす遺伝病も存在します(コーデン(Cowden)症候群)(ポイツ・ジェガーズ(Peutz-Jeghers)症候群 )(遺伝性非ポリポーシス大腸がん(リンチ症候群) )
     
  2. 共通の受容体経路(TSH受容体とエストロゲン受容体の刺激伝達系)
    エストロゲン受容体/プロゲステロン受容体陽性の甲状腺乳頭がん篩(ふるい)型[モルラ(渦巻き)型]甲状腺乳頭癌(cribriform-morular variant))も存在(Cancer letters. 1994;84:59–66.)
    TSH受容体陽性の乳がん細胞が存在(Oncogene. 2002;21:4307–16.)

    どちらも女性ホルモンが関与している可能性があります

米国予防サービスタスクフォース(USPSTF)は現在、女性は50歳から隔年のスクリーニングマンモグラフィーを勧めていますが、甲状腺癌の既往を持つ女性は40でスクリーニングマンモグラフィーを始めるべきと結論を出しています(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2016 Feb;25(2):231-8.)。

甲状腺機能低下症/橋本病(慢性甲状腺炎)と乳癌

甲状腺機能低下症乳癌

甲状腺機能低下症の患者に乳癌発生のリスクが高いと言う報告が多数あります。

乳癌患者の18.5%に甲状腺機能低下症を認める(Cancer, 17 : 1174-1176, 1964)
甲状腺機能低下症患者の2.8%は数年以内に乳癌発生(JAMA, 251 : 616-619, 1984)
※反対意見もあります(Cancer Res, 35 : 528-530, 1975)

原因は不明ですが、筆者が推察するに、甲状腺機能が低下した状態では、全身の新陳代謝の低下と、低体温により2次的な免疫力低下が起きます。そのため、当然、癌細胞が発生しても駆除する力が弱く(癌免疫の低下)、乳癌が発生しやすい環境にあるえお考えられます(甲状腺機能低下症と免疫力低下)。

さらに下記の如く、橋本病(慢性甲状腺炎)患者の乳癌発生率は高く、甲状腺機能低下症の最も多い原因は橋本病(慢性甲状腺炎)す。

橋本病(慢性甲状腺炎)乳癌

橋本病(慢性甲状腺炎)患者の乳癌発生率は、一般女性の約5.4倍と高率です(Lancet, 2 : 1119-1121, 1975)。

最近の論文は、ほとんどが、橋本病(慢性甲状腺炎)甲状腺乳頭癌の関連を肯定しています(橋本病(慢性甲状腺炎)に発生する甲状腺乳頭癌)。前述の通り、乳癌甲状腺がんの共通性を考えると当然かもしれません。

男性乳癌と甲状腺

男性乳癌とは

男性乳癌の発症率は女性の1/100です。女性の乳がんより10歳程度高齢で、60歳代前後が多いです。男性乳癌の原因として、

  1. 肝障害
  2. 内分泌疾患
  3. クラインフェルター症候群

などによる女性ホルモン(エストロゲン)の過剰分泌の可能性があります。

男性乳癌の症状は、

  1. 無痛性のシコリ
  2. 乳頭の陥没
  3. 男性は乳腺組織が薄いため、皮膚や乳頭への浸潤し痛み・発赤、リンパ節転移も早い

男性乳癌と甲状腺

男性乳癌患者の16.2%は血縁者に乳癌女性がいて、卵巣癌と女性肛門癌に関連性があります。また、血縁者の大腸癌、小腸癌、甲状腺癌非ホジキン悪性リンパ腫とも関連があります。(Breast Cancer Res Treat. 2017 Dec;166(3):897-902.)

甲状腺関連の上記以外の検査・治療    長崎甲状腺クリニック(大阪)


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長崎甲状腺クリニック(大阪)は甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)専門医・動脈硬化・内分泌の大阪市東住吉区のクリニック。平野区,住吉区,阿倍野区,住之江区,松原市,堺市,羽曳野市,八尾市,天王寺区,東大阪市,生野区,浪速区も近く。

長崎甲状腺クリニック(大阪)

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