長崎俊樹 院長ブログ[日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 橋本病 バセドウ病 甲状腺エコー 長崎甲状腺クリニック 大阪]

2013.07.13

今年も日本甲状腺学会にて発表します

こんにちは。甲状腺(橋本病,バセドウ病,甲状腺エコー等)・動脈硬化内分泌代謝病 専門の長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 長崎俊樹です。日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医として甲状腺機能低下症,橋本病,甲状腺機能亢進症,バセドウ病,内分泌などのホットな話題をお届けします。

今年も日本甲状腺学会にて発表します。

 橋本病合併関節リウマチ患者における甲状腺内部の不均質性とmatrix metalloproteinase-3の相関

抄録本文:

【目的】関節リウマチ(RA)に橋本病(HT)が高頻度に併発する。RAの最終的な関節破壊と活動性のマーカーであるmatrix metalloproteinase-3(MMP-3)から、両疾患の関連を前向きに検討した。

【方法】53人の連続したRA患者のMMP-3と、甲状腺内部の超音波強度の不均質性を表す不均質係数[heterogeneity index (HI)]を測定した。HIは超音波強度のCV (SD/mean)と定義した。

【結果】TPO-AbかTg-Abを有するHTは、RA患者の34.0%だった。HT併発群はRA単独群に比べ、男女比、TSHとHIが有意に高かった(5/13 vs 7/28, p=0.047, means±SE; 7.25±0.69 vs 2.52±0.30 mIU/l, p<0.001; 3.8±0.2 vs 3.2±0.2 %, p=0.042)が、MMP-3に有意差はなかった。HT併発群でMMP-3はFT3と有意な負の相関(rho=-0.545, p=0.048)を、TPO-AbとHIに有意な正の相関(rho=0.735, p=0.02; rho=0.769, p=0.01)を示した。HIはMMP-3の有意な正の寄与因子だった(r=0.883, F=31.91)。

【結論】HT併発RA患者で、HIが有意に増加し、MMP-3の有意な正の寄与因子になる事を報告した。HTの炎症や破壊が、RAの最終的な関節破壊と疾患活動性に密接に関連する可能性が考えられた。

本日は日本甲状腺学会にて発表予定の「橋本病合併関節リウマチ患者における甲状腺内部の不均質性とmatrixmetalloproteinase-3の相関」の話でした。

文責:長崎甲状腺クリニック(大阪)院長 日本甲状腺学会認定 甲状腺専門医 長崎俊樹

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